ちょっと前の話ですが、上海交響楽団コンサートホールに行ってきました。
これまで、上海交響楽団の本拠地と言えば、人民広場の南にちょこんと位置した
上海音楽庁でした。オールド上海的でレトロなホールでしたが、いかんせん古い。
今回の新ホールは、日本人建築家の磯崎新氏(←中国であちこち建ててますね)と
音響設計家の豊田泰久氏による設計とのこと。
大ホールが1200席と中くらいの大きさのこじんまりとしたコンサートホールです。
大きなコンサートホールは浦東に東方芸術中心があるし、上海大劇院もあるので、
新しく作るのは中くらいの規模でよかったのでしょうね。
実は、このコンサートホールのオープンは9月6日だったそうなのですが、
その頃私は国慶節の旅行のために必死で調べ物をしていたためか、
そのニュースに全く気付くこともなく、10月になってから偶然知ることに。
演目を見ると、オープンしたばかりで気合いが入っているようで、
むこう半年くらいは有名指揮者を引っ張って来ている感じでした。
・・・そして大金つぎ込んでこれからも引っ張って来るのでしょう。
最初にウィーン・フィルが来たのにもびっくり。
気になる演目があったので、サラミ夫の命を受け、私もチケットを買いに行きました。
場所は復興中路1380号で、地下鉄の常熟路駅の近く。日曜日はひっそりしていました。
どどーんと佇む上海交響楽団の立派な看板。頭文字のSSOがロゴになってますね。
日曜日でもチケットは売っています。ほとんど人はいませんが。
ロビーが狭くて本当にこじんまりした印象です。
普段、上海大劇院ばかり行くので、比較するととても小さいです。
カフェも1軒あります。この日は業者が何かの修理作業をやっていましたが、営業はしています。
外のオープン・カフェにはダフ屋のおばちゃんがいて、「チケット買わないかい?」と営業・・・。(^^;
さて、肝心のチケット購入ですが、ここは不親切です。
こんなざっくりとした座席表を見せられて、値段だけ告げられて購入を迫られます。(涙)
玉葱の半月切りみたいになっている中央部分がステージで全方向に座席があります。
それにしても、Bの横のラクガキは何やねん。(笑)
「そこは全部で何列あって、空いてるのは前から何列目?」と聞いたり、
あるいは販売員が見ている端末の画面を無理やり覗き込んだりしない限り、
わざわざ窓口でチケットを買うメリットがありません。(怒)
お値段は、『580/380/280/180/80』 となっていました。80元って安くない???
色々食い下がって聞きましたが、80元は学生向けの当日券ではないということで、
チケットが残っていれば事前購入できるとのことでした。(でも実際は全然買えません。)
座席表のJ(ステージ真後ろ)が80元らしいのですが、合唱団員が座るなど、
演目によってはその席の設定が最初からない場合もあります。
私はこの日いくつかの演目のチケットが買いたかったのですが、上演が近かったので
予想より高いチケットしか残っておらず、1演目の分(チケット2枚)だけ買いました。
あんまり色々質問していたら、「一度チケット購入した人は誰でも会員になれるから。」と
会員になることを勧められ、無料で会員カードを作りました。
次のチケット購入から5%引きになるそうな。
会員登録すると、上海交響楽団のサイトからネット購入できるようになるし、
そうするとちゃんと座席指定でチケットも買えるので、会員になった方が便利です。
余談ですが、後日、家のパソコンからチケットをネット購入しようとしたら、
支払いの画面でなぜか私の銀行カードの決済がうまくいかず(←たまたまと思われる)、
買おうとした座席をメモって結局また上海交響楽団のホールまで買いに行きました。
*ネット購入の場合は中国の銀行のインターネットバンキングに登録している必要があります。
上演まで1週間切っていたので、電話予約も怖くて直接行ったというわけです。
「会員ですか?」と聞かれるので会員カードを出せばOK。
こんなわけで、上海交響楽団のファンでも何でもなかったのですが、
成り行きで会員になり、5%割引の恩恵を受けることができました。
会員は、このホールのカフェのメニューも1割引になるそうな。
(確か酒類は除くとあったと思いますが。)
そして、すでに2つ聞きに行ったのですが、それについては次回にて。

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